設定(基本):署名(サイン)
電子署名を管理する際には、セキュリティ、利便性、法令遵守のバランスを取ることが重要です。この記事では、ナレッジベース認証(KBA ※米国の顧客のみ)、適格電子署名(QES/AdES ※欧州の顧客のみ)、およびデフォルトの日付形式のカスタマイズを有効化することで、電子署名のセキュリティを強化する方法をご紹介します。また、顧客の利便性を考慮し、ログインなしで電子署名を許可する方法や、セキュリティ強化のためにログインを要求する方法についても解説します。

注:署名設定に加えられたすべての変更は、アクティビティフィード 画面に反映されます。
ログインが必要な電子署名
デフォルトでは、顧客ポータルを使用するすべての顧客は、ファイルへの署名を依頼する際にポータルにログインする必要があります。こうすることで、ご自分のリンク、認証情報無しで、他人が成りすましでファイルに署名することを防くことができます。
そうは言いましても、顧客により簡単に電子署名を体験してもらいたい場合には、ログインせずにファイルに署名できるように設定を変更することが可能です。その場合、電子メールに記載されたリンクをクリックするだけで、すぐにファイルに署名することができます。必要であれば、ファイルのページからカスタマーポータルにログインすることができます。
この設定を有効または無効にするには:
- サイドバーメニューから「設定」」→「事務所の設定」を選択します。
- 「サイン」欄で、「電子サインにはログインが必要」トグルを 有効 / 無効 にします。

注:署名を依頼する際に、顧客ではない第三者を署名者として追加した場合、この設定は無視され、署名するためにログインする必要はありません。
知識ベース認証の有効/無効 (KBA ※米国の顧客のみ)
Knowledge-Based Authentication (KBA)は、知識ベースの質問への回答に基づいて署名者の本人確認を行うことで、電子署名のセキュリティをさらに強化します(米国の顧客のみ)。デフォルトでは、すべての米国企業で有効、米国以外の企業では無効になっています。ただし、米国の顧客にサービスを提供している場合は、貴社の所在地に関わらず、KBAを有効または無効にすることができます。
この設定を有効または無効にするには:
1. サイドバーメニューから「設定 」→「事務所の設定」を選択します。
2. 「サイン」欄で、「KBA認証を表示」トグルを 有効 / 無効 にします。
このトグルを有効にすると、署名要求時にKBAが要求されます 。

注:「KBA認証を表示」 トグルをオンにした後、KBA のご利用毎に料金が発生するため、確定残高に資金を追加する必要があります (ご利用時の通貨毎の 料金 をご覧ください)。残高を追加するには、左側のメニューバーから 「設定」→「事務所の残高」と進みます。ここで、残高履歴 / 監査証跡を確認できます。詳細は、確定残高 をご覧ください。
適格電子署名の 有効化 / 無効化 (QES/AdES ※欧州の顧客のみ)
Qualified and advanced electronic signatures (QES/AdES) は、電子署名の最高水準への準拠を保証し(EUの顧客のみ)、欧州規制機関(eIDAS)が定める要件を満たします。デフォルトでは、すべてのEU企業で有効、EU外の企業では無効になっています。ただし、EUの顧客にサービスを提供している場合は、企業の所在地に関わらず、この機能を有効または無効にすることができます。
この設定を有効または無効にするには:
- サイドバーメニューから「設定」→「事務所の設定」を選択します。
- 「サイン」欄で、「QES/AdES認証を表示」トグルを 有効 / 無効 にします。
このトグルを有効にすると、署名要求時に QES/AdES が要求されます。

注:「QES/AdES認証を表示」 トグルをオンにした後、QES/AdES の各署名に費用がかかるため、残高に資金を追加する必要があります(詳細は、署名1件あたりの 料金 をご覧ください)。残高の追加は、「設定」→ 「事務所の残高」と進みます。 ここで、残高履歴 / 監査証跡を確認することができます。詳しくは、
事務所の残高をご覧ください。
QES/AdES プロバイダー
「事務所の設定」画面内、「サイン」欄で「QES/AdES認証の表示」トグルをオンにすると、(欧州の)顧客がQES/AdESを利用できるプロバイダーを選択できます。以下の手順に従ってください:
1. 「QES/AdES 認証を表示」の下の、「QES/AdES プロバイダーの編集」リンクをクリックすると、QES/AdES プロバイダーのリスト、対象国、電子署名ごとの価格が表示されます。
2. プロバイダーを選択し、「保存」をクリックします。顧客の所在地で利用可能なプロバイダーのみを選択されることを推奨致します。

注:プロバイダーを編集しても、既にリクエストしたQES/AdES署名には影響しません。送信済みのQES/AdES署名リクエストのプロバイダーを変更するには、まずリクエストをキャンセルし、その後プロバイダーを編集して再度QES/AdES署名をリクエストしてください。
電子署名のデフォルトの日付フォーマットを変更する
様々な法的理由により、ファイル内の電子署名(QES/AdES 署名を除く)に特定の日付形式を選択する必要がある場合があります。TaxDome では、すべての電子署名に適用されるデフォルトの日付形式を柔軟に選択できます。
デフォルトの日付フォーマットを変更するには、以下の手順に従ってください:
1. サイドバーメニューから「設定」」→ 「事務所の設定」を選択します。
2. 「サイン」欄で、「電子サインのデフォルト日付表記スタイル」ドロップダウンから日付表記を選択します。
以下の日付フォーマットのいずれかを選択できます:
- MMM-DD-YYYY-このフォーマットは、すべてのファームのデフォルトとして選択されています。
- MM-DD-YYYY
- MM.DD.YYYY
- DD-MM-YYYY
- DD/MM/YYYYY
- DD.MM.YYYY
- YYYY/MM/DD
- YYYY/DD/MM
デフォルトの日付表記として選択すると、すべての新規署名リクエストに自動的に適用されます。

注:デフォルトの日付表記を変更しても、「サインテンプレート」で以前に選択した日付表記には影響しません。